PET検査の翌日 面会に行くと いつもの病室ではなく
ナースセンター横の 見守り室 に寝かされていた
前日もその部屋から 検査の為の外出準備をして 出たのだけど
外出するから たまたまその部屋に移されてるものだと思っていたら 違うかったんだな
見守らなければいけない状態だからなのだったんだ
行ってみると 個室なので部屋に入れてくれて 面会どうぞ てな感じで好きにできた
意識朦朧と寝ている様で 話しかけると 私とわかり 何か話し始める
だけど 口でモゴモゴ言って 上手く聴き取れない もう一度内容を聞くと
仕事に関わることを話していた 全くの夢物語な内容で それに合わせて うんうんと聞くだけだった
昨日 大峰山に行って ドライブインでお昼ご飯を食べた自分がいた設定になっていた
それは2人で随分前に行ったことがある場所で 同じ風景を思い出すことは出来た
架空の設定で話しながら 満面の笑みを見せていた
何がそれほど 嬉しく可笑しかったんだろ 稀に見る顔面に皺を寄せて笑う笑みだった
笑顔はやっぱり 周りも笑顔にするもので 思わずこちらもそれを見て笑う
話の内容は 支離滅裂なのに….
寝かされている服が 昨日の外出した時のままで パジャマに着替えていなかった
おかしいな と思って 側に置いてた昨日のパジャマに私が着替えさせた
昨日の食べる様子を見て 自分では難しいだろうと 持っていったスイカを口に運んであげると 美味しそうに食べた
昨日は検査から帰って来て 夜ご飯食べたのかと問うと よくわからない返事が返ってくる
横になっているのがいいらしく 又 横になると目を閉じて眠った様になる
早速 深い眠りに落ちたかの様に見えたので 声をかけてみる
私誰かわかるー? 「ノブ」 と返ってくる
持ち帰った携帯電話のことは覚えていて 修理できたん? と聞く
それもわかってるんや 少し安心して 30分程過ごした病室から出る
本人 眠るのが心地よいのかと 快復する術だと思った
帰り際に 主治医と遭遇して 話を聞かせてもらえるというので 待っていた
別件を済ませた先生は PET検査の結果が 何も見当るものは無かったと教えてくださった
もう 出た? 予想外の早い結論で 不意打ちをくらった
ガン では無かった 他にも悪い所は全然無い
なのに この状態は何? 謎しか残らない
又 振り出しに戻る
息子達にもガンではない結果を知らせ
1人に慣れた家に帰り 普段通りに 明日に続く日常を過ごした
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